私は高校3年生の時に、ふとしたきっかけからアメリカに留学したいと思うようになり、そこから個人の英会話教室でプライベートレッスンと話し方のグループ研修を取り、語学学校とに1年間在籍した後、ロサンゼルス留学のための費用を準備し渡米しました。
英会話教室では、担当の先生との会話もスムーズに進み、特に不安に感じることはなかったので、趣味のように楽しく通っていました。この時はアメリカへの期待に胸を膨らませ、アメリカ人の先生とのコミュニケーションを楽しむことができていました。
語学学校は、日本国内にありましたが、アメリカの大学と提携している関係で、そこで受講した講義の単位をアメリカの単位として取得することができ、アメリカのスタイルの授業を受ける事ができました。その時も、授業はハードルが高かったのですが、学校内でも成績は良い方だったので、アメリカでもやっていけるだろうという自信になっていました。
語学学校の授業では、日本では見た事のない分厚い教科書を渡され、予習として何十ページも読まされたり、毎週のようにレポートを書かされたりすることは、すぐにはできませんでしたが、友達と一緒に夜遅くまで励ましあいながら勉強して達成していました。そんな経験が頑張ればなんとかやっていけるという自信につながったのだと思います。
さて、渡米した私を待ち構えていたのは、想像をはるかに超える勉強量でした。それまでの「やればできる」という自信は、すぐにどこかに消えてしまい、読んでも読んでも終わらない、そして読んでも読んでも分からない授業を、週に何単位も取らなければなりませんでした。
振り返ってみると、日本の語学学校での講義の2倍くらいのペースでしたので、それぞれのクラスに割ける時間も少なかった事も自分を追いつめていた原因の一つだったかと思います。毎晩のように寮の地下にある勉強室で留学生同士で勉強するのですが、夜中の2時頃になるとみんな眠気に襲われ、一人、また一人と勉強室を去っていきました。(もしくは、そこで撃沈していました。)
留学して1年が経った頃には、徐々に勉強の仕方にも慣れてきて、多少要領よく勉強できるようになっていました。その時、一緒に勉強した友達とは、今でも戦友のような絆で仲良くしています。